旭川の宿は、「旭山動物園の次にどこへ向かうか」で選ぶと外しにくくなります。旭川は動物園の町であると同時に、美瑛・富良野、大雪山、そしてオホーツク方面へ向かう旅の中継地でもあるからです。
特急や空港バスが集まる駅前、夜のラーメンと飲み屋街に近い買物公園周辺、大雪山のふもとの東川・旭岳温泉、空港から近い美瑛。この記事では、旭川と周辺をいくつかのエリアに分けて、どんな旅に向いているかを整理します。北海道全体でどの地域に泊まるか迷っている人は、北海道はどのエリアに泊まる?もあわせてどうぞ。
旭川は「動物園の町」であり「旅の中継地」
旭川は、札幌から特急ライラック・カムイで約1時間25分の距離にある、道北の中心都市です。旭川駅はJRの特急や富良野線、路線バスが集まる道北の交通の要で、ここから美瑛・富良野、層雲峡、網走方面へと旅を広げられます。
旭山動物園は、旭川駅から路線バスで約40分の東の郊外にあります。一方、旭川空港は市の南東側にあり、空港から旭川駅まではバスで約40分、美瑛までは約15分です。空港と駅と動物園が三角形のように離れているので、「どこを起点に動くか」で泊まる場所の便利さが変わってきます。
冬の旭川は、寒さと日の短さを前提に
旭川は内陸の盆地にあり、冬はかなり冷え込みます。旭山動物園の冬の開園時間も10時30分から15時30分までと、夏よりずっと短くなります。冬に訪れるなら、朝の移動に時間がかからず、夕方は早めに暖かい場所へ戻れる宿を選ぶと、旅全体がずいぶんラクになります。
旭川駅前:動物園にも、次の町にも動きやすい拠点
旭川駅の周辺は、ホテルが集まる旭川観光の中心です。
動物園行きのバスも、特急も、空港バスもここから
旭山動物園行きの路線バスは、旭川駅前のバス乗り場から出ています。駅前に泊まれば、朝は歩いてバス乗り場へ向かい、そのまま動物園へ。夕方に戻ってきたら、特急で札幌へ向かうことも、富良野線で美瑛方面へ向かうこともできます。
駅には大型のショッピングモールがつながっていて、冬の寒い日でも屋内で食事や買い物を済ませられるのも心強いところです。
温泉のあるホテルを選ぶと、冬がぐっと快適に
旭川駅前には、大浴場や天然温泉を備えたホテルもあります。冬の動物園は屋外を歩く時間が長く、体の芯まで冷えがちです。戻ってきてすぐお湯で温まれるかどうかは、冬の旭川では地味に効いてくるポイントです。
向いている旅行スタイル:公共交通で動く、旭山動物園がメイン、翌日に札幌・美瑛・道東へ移動する。
買物公園・3・6街周辺:旭川の夜を楽しむなら
旭川駅から北へまっすぐ延びるのが、歩行者専用の商店街「平和通買物公園」です。その先に広がる3条・6条あたりの繁華街は「3・6街(さんろくがい)」と呼ばれ、居酒屋やバー、ラーメン店が集まる旭川の夜の中心になっています。
夜のラーメンと、帰り道の近さ
旭川といえば、醤油ベースの旭川ラーメン。市内には多くのラーメン店があり、夜に一杯食べて締めるのもこの町らしい過ごし方です。3・6街の近くに宿を取っておけば、冬の夜でも凍えながら長い距離を歩かずに済みます。
駅から3・6街までは歩ける距離ですが、真冬の夜は路面が凍り、思った以上に歩きにくくなります。飲み歩きを楽しみたいなら、駅前より少し北寄りの、繁華街に近い宿を選ぶのも一つの手です。
向いている旅行スタイル:夜の食事やお酒を楽しみたい、旭川ラーメンを食べ歩きたい、大人のひとり旅や友人との旅。
東川・旭岳温泉:大雪山のふもとで、雪と温泉に浸かる
旭川の東隣にある東川町は、大雪山系の旭岳のふもとに広がる町です。町の奥には旭岳温泉があり、旭岳ロープウェイの乗り場もあります。
雪と山の景色を主役にしたい人に
旭岳温泉は、山の中の静かな温泉地です。冬は深い雪に包まれ、雪山の景色や、ロープウェイで上がった先の雪原を楽しむ旅の拠点になります。旭川駅から旭川空港を経由して旭岳へ向かう路線バスも運行されていて、車がなくても行くことができます。
東川町の中心部には、カフェや雑貨店、小さな宿も点在しています。町のにぎわいより、静けさや景色を優先したい人に向いたエリアです。記念日などでワンランク上の宿に泊まりたいなら、一休.comで山あいの宿を探してみるのも一つの方法です。
向いている旅行スタイル:雪山や温泉が目的、静かな場所でのんびりしたい、レンタカーで動く。
美瑛:空港から約15分、丘の町に泊まる
美瑛は、旭川空港からバスで約15分と、実は旭川駅より空港に近い町です。旭川駅からもJR富良野線で行けます。
丘の風景は夏のイメージが強いかもしれませんが、冬は一面の雪原になり、夏とはまったく違う静かな景色が広がります。美瑛・富良野を中心に回る旅なら、動物園は旭川から日帰りで訪れて、宿は美瑛側に取るという組み方もできます。
夏のラベンダーの時期の回り方や宿の取り方は、富良野・美瑛のラベンダー、見頃はいつ?で詳しくまとめています。
向いている旅行スタイル:美瑛・富良野の風景が目的、旭川空港を使う、レンタカーで丘を巡りたい。
旭川の「その先」で考える泊まり方
大雪山・層雲峡へ向かうなら
旭川駅からは、層雲峡方面へ向かうバスも出ています。秋の紅葉の時期に大雪山を目指すなら、旭川で1泊して翌朝に層雲峡へ向かう、という流れも組めます。紅葉の時期の泊まり方は、大雪山の紅葉、宿はどこに取る?でまとめています。
流氷の旅の途中に、旭川で1泊する
冬に網走や紋別で流氷を見るなら、札幌からの移動は長距離になります。札幌から網走へ向かう特急オホーツクは旭川を通るので、途中の旭川で1泊して旭山動物園に寄ると、移動の疲れを分散しながら冬の北海道を2つ楽しめます。流氷をどちらの町で見るかは、網走と紋別、流氷はどっちで見る?で比較しています。
札幌から日帰りにするか、旭川に泊まるか
札幌から旭山動物園へは、特急とバスを乗り継いで片道2時間強。日帰りもできますが、冬は開園時間が短く、動物園にいられる時間は限られます。冬の旭山動物園で名物の「ペンギンの散歩」をゆっくり見たい人ほど、旭川に泊まる価値があります。詳しくは旭山動物園のペンギンの散歩、泊まると2回見られる?で整理しています。
札幌側の宿選びは、札幌はどこに泊まる?を参考にしてください。
日程別・旭川の泊まり方の組み立て
1泊2日なら、旭川駅前に1か所で
1泊2日で旭山動物園を中心に楽しむなら、旭川駅前に1泊するのがいちばんシンプルです。1日目は昼に旭川に着いて動物園へ、夕方に戻って夜は買物公園や3・6街でラーメン。2日目は美瑛へ足を伸ばすか、もう一度動物園に寄ってから帰る、という形が組めます。
冬なら、動物園を2日に分けて楽しむ組み方もおすすめです。開園時間が短い冬は、1日で全部を見ようとすると駆け足になりがちなので、1日目の午後と2日目の午前に分けると、寒さの中でも無理なく回れます。
2泊3日なら、旭川と「その先」を1泊ずつ
2泊3日あるなら、1泊目は旭川駅前、2泊目は旅の目的に合わせて東川・旭岳温泉や美瑛に移る組み方ができます。町の夜と、山や丘の静かな夜を1回ずつ味わえるので、同じ旭川周辺でも旅の印象がぐっと広がります。
宿を移るときは、雪の日の移動に時間がかかることも考えて、午前中のうちに移動を済ませておくと安心です。レンタカーを使う場合は、冬道の運転に慣れていない人ほど、移動距離の短い組み方を選ぶのがおすすめです。
旭川の宿エリア選びまとめ
- 旭川は動物園の町であると同時に、美瑛・富良野、大雪山、道東へ向かう中継地
- 公共交通で動き、翌日も移動するなら、特急・動物園バス・空港バスが集まる旭川駅前
- 夜のラーメンや飲み歩きを楽しむなら、買物公園から3・6街周辺
- 雪山と温泉の静けさを求めるなら、東川・旭岳温泉
- 美瑛・富良野が主役なら、空港から約15分の美瑛に泊まる手もある
- 冬は開園時間が短く寒さも厳しいので、朝晩の移動が短い宿を選ぶとラク
旭川は「動物園を見たら次へ」という通過点になりがちな町ですが、旅のどこに旭川を置くかで、宿の選び方も楽しみ方も大きく変わります。旭川の次の目的地を決めてから、泊まるエリアを選んでみてください。
エリアが決まったら、楽天トラベルやじゃらん、一休.com、Booking.comなどで、同じエリアの宿を見比べてみてください。冬は大浴場の有無や、駅・バス乗り場からの距離もチェックしておくと、寒さの中の移動が少なく済みます。
よくある質問
Q. 旭山動物園に行くなら、旭川のどこに泊まるのが便利ですか?
公共交通で行くなら、旭川駅前がいちばん便利です。旭山動物園行きの路線バスは旭川駅前から出ていて、所要時間は約40分です。動物園のあとに特急で札幌へ向かったり、富良野線で美瑛方面へ移動したりするのも、駅前に泊まっておくとスムーズです。
Q. 旭川と美瑛、どちらに泊まるのがいいですか?
旭山動物園や旭川の夜の街も楽しみたいなら旭川、美瑛・富良野の丘の風景が主役なら美瑛が向いています。美瑛は旭川空港からバスで約15分と近く、空港を使う旅とも組み合わせやすい町です。どちらに泊まっても、もう一方へは日帰りで行ける距離です。
Q. 冬の旭川に泊まるとき、気をつけることはありますか?
冬の旭川は冷え込みが厳しく、夜は路面が凍って歩きにくくなります。駅やバス乗り場から近い宿や、大浴場のあるホテルを選ぶと、寒い中の移動が減って過ごしやすくなります。旭山動物園の冬の開園時間は10時30分から15時30分までと短いので、朝の移動時間も考えて宿の場所を決めるのがおすすめです。




